雨の日には雨の中を風の日には風の中を・・・・・・・・・・・・・・・相田みつを
近年、世界における中国の台頭は、目を見張るものがあります。これまで、グローバル化を強力に主導していた米国は、“アメリカファースト”を揚げて真逆の路線に転じています。
これとは対照的に中国は、1970年代の終わりに鄧小平が改革開放路線を打ち出して以来、グローバル化へと大きく進出を続けています。
戦後、日本は非共産圏の国では最も中国に精通する国でした。政治家も総理大臣になる前には、中国を担当するなど深いかかわりを持っていました。しかし、現在の日本は、この中国に対して、以前ほど活発な交流を行っていません。
最近は、中国が次の時代のグローバル化を主導しようとするなど、大きな変革期を迎えています。
日本は、これまでどおりに米国との関係を維持しながら、漢民族の長い歴史から文明や哲学を学んできた事実を顕著に受け止めて、お互いに敬意ある関係を築き、良い意味での競争をしていかなければなりません。
相田みつを氏の作品に
「雨の日には 雨の中を 風の日には 風の中を」
という言葉があります。
厳しい国際経済の変化を素直に受け止めて、現実をじっと見つめること。そして状況に即応して必要な変革を断行することが、今の日本に求められていることです