「なるほど」考え方で大きく変わるニュースレターの印刷部数

ニュースレターの豆知識

ニュースレターを印刷する時、どのように使うのかを決めて部数を決めましょう。OB客の上位2割に送るのか、全員に送るのかでは部数が変わってきます。

 

また、店頭で配布したり、近隣にポスティングするとなると部数が変わります。

 

それに、必要部数によっては印刷に出す方がよいのか、コピー機で印刷した方がよいのか、費用の分岐点がありますので、その辺を見極めて印刷方法も考えましょう。

 

これくらい配布できれば…

 

ニュースレターをどう使うかを考える

ニュースレターの通常の使い方は、既存客に送ることです。

 

しかし、工夫すれば使い方は幾通りにもなります。

 

お店なら、

・レジなどでお客様に手渡しする

・店頭に「ご自由にお取りください」というラックに立てる

という使い方もできます。

 

新規客獲得やファン増加のためなら

・近隣にポスティングする

・あいさつ回りにニュースレターを持参する

・既存客に2部同封して、一部はお友達に渡してくださいとお願いする

 

など、使い道は考えれば、まだまだあると思います。

 

読んでいただけませんか?

 

誰に出すのかを明確にする

使い方は、上記のようにいろいろありますが、芯の部分、つまり、絶対に出さなければいけないお客様は決めておかなければいけません。

 

全てのお客様に出すのがベストなのですが、郵送費を考えると毎月の負担額は大きくなり、続けることができなくなるかもしれません。もちろん、潤沢な資金があれば問題ありません。

 

原則は、上位2割から3割のお客様に出すのがベターです。

 

その理由は、パレートの法則、略称2080の法則というのがあって、売上の合計額の8割は上位2割のお客様で構成され2割の売上は、残りの8割のお客様で構成されているという法則です。

 

売上だけでなく、いろんな現象を見ていくと確かに、2080の法則で構成されています。

 

会社という組織でも、2割の営業マンが全体の8割の売上を作っていますし、商品の構成でも2割の商品が、全体の売上の8割を作っていたりします。

 

ということで、絞るなら売上上位23割のお客様に出すようにしましょう。

 

法則があるんだな!

 

プリントアウトでも対応できる

どこの会社にもコピー機はあると思います。このコピー機を使って印刷するのも一つの方法です。

 

何より印刷したいときにできるので、待ちの時間が必要ありません。通所、印刷会社に依頼すると依頼から納品まで34日かかりますので、タイムロスが発生します。

 

少ロットであれば、自社のコピー機を使って印刷することをお勧めします。

 

印刷するには分岐点がある

何事もそうですが、印刷の費用には損益分岐点が存在します。

 

A4をコピー機で印刷する場合、白黒が12円とすると300枚を裏表印刷すると印刷すると1200円です。プリントパックなら2100円です。

 

500枚ならコピー機の場合、2円×500枚×2(裏表)=2000

プリントパックの場合は、2200

 

600枚なら、コピー機が2400円、プリントパックが2200円と印刷の方が安くなります。

 

ということで、A4両面を白黒で印刷する分岐点は600枚になります。

 

損益分岐点は必ずある

 

カラーのニュースレターなら印刷の方が安い?

カラーの場合はどうでしょうか?

 

A4両面のカラーのモノを、コピー機で印刷する場合は125円とすると、100枚印刷するのに5000円。

印刷の場合だと、100枚で1370円です。

 

A3の場合はどうでしょうか?

 

コピー機の場合は、サイズは関係ないので100枚刷ると5000円。

印刷の場合は、4200円でしかもA4サイズに折ってくれます。

 

このようなことからすると、カラーのニュースレターは、A4であれA3であれ、印刷に出す方が安いといえます。

 

損益分岐点を探して、コピー機で刷るか、印刷するかを判断してください。

 

今回は、コピー機ね!

 

印刷部数は、郵送とそれ以外の使い方で決める

上位23割のお客様に郵送するだけなら、部数はおのずと決まります。

 

しかし、先にも書いたように

・レジなどでお客様に手渡しする

・店頭に「ご自由にお取りください」というラックに立てる

・近隣にポスティングする

・あいさつ回りにニュースレターを持参する

・既存客に2部同封して、一部はお友達に渡してくださいとお願いする

というように、いろんなところでニュースレターを使うなら部数はかなり増えることになります。

 

レジでお客様に手渡しする

毎月、お店に来る顧客数を把握していますか。顧客数の3分の1くらいの数は、送る枚数にプラスして店頭で渡したいものです。

 

1000人の顧客であれば、300枚と言ったところでしょうか。

せっかく作ったニュースレターですから、できるだけ多くの方に読んで欲しいものです。上位2割以外にも、店頭に来られたお客様にも「毎月、お得な情報が掲載されていますよ。時間があるときに目を通してくださいね。」と、一言添えてお客様に渡してください。渡しているお客様の中からもお店のファンになる方が現れます。

 

店頭にラックを立てる

店頭に「ご自由にお取りください」と書かれたラックにパンフレットやチラシが立てかけられています。

 

ここにニュースレターを置けばよいのですが、どれくらいの数を持って行ってくれるのかは、3ヶ月の平均を取って割りだせばよいと思います。

 

注意することは、他のチラシよりも目立つように設置することです。手書きで「人気NO1」というようなPOPを貼っているだけでも持って行ってくれる数は変わります。

 

近隣にポスティングする

近隣にポスティングする場合は、役所で町名ごとの世帯数が出ていますので、それを参考にすればおおよその数は解ります。

 

お店を中心に、半径500mをお勧めしますが、それ以上になると配布するのも大変になってきますので、スタッフに無理のない範囲で配布エリアを決めるようにしてください。

 

あいさつ回りにニュースレターを持参する

お店の存在を知ってもらうために、近隣にあいさつに回るのも集客戦略として大切なことの一つです。

 

ただ、何も持たずに挨拶に行くとなると行きにくいものです。チラシを持っていくのも良いのですが、「売り込みに来ました」という印象が強くなります。

 

その点、ニュースレターなら売り込みの臭いがせずに、情報提供という形になるので、毎月でも持参すれば受け取っていただく可能性が高くなります。

 

既存客に2部同封

ニュースレターを送る際に、ニュースレターを2部同封して「一部をお友達に渡してください」とお伝えすると、意外と友達に渡してくれる人がいます。

 

友達に渡してくださいとお願いする理由は、見込み客を増やすためです。しかも、興味を持ってくれた見込み客ではなく、お友達が紹介してくれた見込み客ですから、購入客になる確率が高いのです。

 

イベントの案内を入れた時には、「ニュースレターをお渡ししていただいたお友達を連れて来てください。素敵なプレゼントを用意しています。」と、案内を入れておくと一緒に来てくれる可能性はさらに上がります。

 

2部を同封するときは、後々までの導線を考えておきましょう。

 

使い方をマニュアルにできればな!

 

郵送の場合は、透明封筒がお勧め

印刷部数は、使い方によって異なることは先に述べた通りです。しかし、基本となる上位23割のお客様には郵送する必要があります。

 

その際にお勧めなのが、透明封筒です。透明封筒にニュースレターや売り込みの案内を同封して送ってください。

 

A4は定型外郵便になるので、50gまでが120円、100gまでが140円。300部出すとなると36000円か、42000円になります。

 

このような場合は、封入封緘をしている業者さんに見積を取ってください。メール便業者と提携している会社がほとんどなので、送料が安くなります。

 

郵便で送る料金よりも安くなり、しかも、封入までしてくれればいうことはありません。

 

まとめ

ニュースレターを何部刷るかは、使い方によって変わります。

 

既存客の上位23割のお客様に郵送する以外に、近隣にポスティングしたり、レジで配布したり、あいさつ回りに使ったり、お客様に2部同封したりすると、印刷枚数は一挙に増えます。

 

印刷費はA44ページのもので300部と1000部でも1万円も差がありません。A42ページなら1000円も差がありません。

 

許容範囲の差額であれば、多目に印刷して郵送だけでなく、それ以外の用途でも活用されることをお勧めします。

 


椋本 庄治

ニュースレターを上手く活用する

ニュースレターは、既存客のアプローチツールだと思われがちですが、新規客の獲得にも使うことができます。 一般的には、新規客獲得のためポスティングするくらいですが、工夫次第では使い方はまだまだあります。ここに記されていることは一般的なことですが、日々、考えていると使い方のアイデアはまだまだ出てきます。 せっかく、毎月苦労して作成したニュースレターですからできるだけ多くの人に読んでもらう仕組みをつくることが大切です。 読んでくれる人が増えれば、自然とお客様は増えていきます。

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