ニュースレターって、「聞いたこともない」という方が多いのではないでしょうか。簡単に言うと「お客様と仲の良い関係をつくるツール」です。言葉を代えれば「コミュニケーションツール」とも言います。
推測ですが、ニュースレターを発行している企業は、全企業421万社の5%(21万社)にも満たないのではないでしょうか。
しかし、ニュースレターを発行し、お客様との関係性を築いている企業は、着実に売上をアップさせています。
1.ニュースレターはお客様にも好印象を与える
セールスレターって、知っていますか。セールスレターとは、売り込みのレターのことです。要は、セールの案内です。
〇%OFFを訴求したDM(ダイレクトメール)がその代表です。年に数度、OB客に出すのが一般的なやりかたです。
これと真逆なのがニュースレターです。セールスレターのように売り込みは一切なく、ただ、お客様に有益な情報や読んで楽しい情報、社長やスタッフの日常を掲載しただけのものです。ちょうど学級新聞のようなものだと思っていただければ想像しやすいと思います。
売り込みがないので、お客様に与える印象もよいのです。印象が良いということは、企業にとってプラスのイメージを持ってもらえるということです。
2.ニュースレターでコミュニケーションが取れるのはなぜ?
ニュースレターでコミュニケーションが取れる最大の理由は、『自己開示』です。どんな場でも、人と関係性を作るには自己紹介が必要です。自分は何者で、どんな仕事をしているのか、趣味やタイプの異性、好きな動物など、まずは自分のことを知ってもらうことがスタートです。
しかし、初対面で多くのことを語っても相手は覚えていません。会うたびに少しずつ、自分のことを話していくと、相手も少しずつ理解してくれるようになります。
これが、相互に行われることによって人間関係ができてくるのです。
ニュースレターは、有益な情報のついでに、自分のことを発信していくことで、お客様がだんだんと人柄などを理解してくれるようになります。
これが、いずれは「信用」につながっていくのです。
3.ニュースレターで売上が上がるのはなぜ?
ニュースレターで売上が上がる理由は、お客様が「信用」してくれるようになるからです。
商売の原点は「信用」です。
「信用」をどのようにして勝ち取るかで、皆悩んでいるのです。
大企業のようにTVCMで、企業の背景や取り組みを伝えるのも信用を得るにはいいでしょう。しかし、中小企業において信用を得るためには、大それたことはできません。地道に一人でも多くの方に信用を得るしかないのです。クレームが上がった時は、信用を得る近道ですが、常にあるものではないですし、気持ちの良いものでおありません。
それ以外では、お客様と挨拶を交わし、話しかけ、お客様の日常や家族構成まで解るようになればいいのですが、お互いの時間の都合上、簡単にできることではありません。
それならば、ということで開発されたのがニュースレターです。毎月、情報を発信することで、お客様からの「信用」を得ることができるのです。
そして、「信用」は売上に繋がるのです。
4.信用を得れば売上が上がる?
信用を得れれば売上が上がるのはなぜでしょうか。
例えば、あなたが購入しようか、どうしようかと悩んでとしている商品があるとします。
悩む理由は
・本当に効くのかな?
・続けることができるのかな?
・上手くいった人の感想ばかりで、多くの人が失敗してるんじゃないの?
などです。
そんな悩んでいるときに友達から
「ああ、あれね。よかったよ。続けるのも簡単だったし、効果もあったよ。」と聞けば、「そうなんだ。大丈夫な商品なんだ」と今までの悩みも吹き飛んでしまいます。
「信用」を得るとは、この友達そのものと同じ関係を築けるということなのです。
あなたが勧めたい商品があれば、お客様は「信用」しているので、必要だと思えば躊躇なしに買ってくれます。
しかも、「信用」を得ているので、値引きだなんだとは言わずに通常価格で買ってくれます。
これが、売上が上がる理由です。
5.ニュースレターはOB客集客の最大の武器
ニュースレターはOB客集客には欠かせないツールです。「パレートの法則」、俗にいう「20対80の法則」からも解るように全体の売上の8割を占めているのが、上位2割のお客様です。
このお客様(上得意様ともいう)と、友達のような関係を築くことができれば、彼らは売上に貢献しようと、自分にとって必要なものがあれば、購入してくれます。
新規客ばかり集めるのが『集客』ではありません。OB客のリピート率を上げるのが本当の『集客』です。
そのツールとして『ニュースレター』が必要なのです。