ある酒店の話です。
この店は、ある酒の売上を、前年比3200%にしました。
このようなことを聞くと、
通常は、DM(ダイレクトメール)がうまくできていたとか、何かの策が
一発当たったと思ってしまいます。
ところが、この店の店主は特に何もしていません。
店主がしたことは、既存客にニュースレターを
送り続けたことだけです。
その中で、自分の近況や所感を語り続け、頻繁に店に来て会話をすることがない
お客様とも、人間関係を切らさないようにしています。
人間関係をつなげているお客様とそうでないお客様では、
セールスの反応はまったく違います。
彼は、年末に、この酒を300本(前年比1600%)を売ろうと決めた夏の時点から、
ニュースレターで、この酒について語り始めました。
そして、販売時期の12月に、上得意だけにお手紙風の売り込みチラシをニュースレターと同封しました。
その内容は、普段のご愛顧へのお礼とこの酒がいかに、年末のひとときを豊かにしてくれるかを、
熱く語ったものでした。
発送数は、わずか37件。しかし、100本強の注文が入りました。
その後、他の関係のあるお客様にも送ったところ、目標の300本以上を売ることができました。
商品を売ることに懸命になるのは、もっともなことであると思いますが、
お客様との関係を保ち、育てることをしないとお客様は動いてくれないということです。
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売上前年比3200%を達成した酒店のニュースレターの使い方
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