旗やのぼりを作っている会社の話です。
新規客から見積もりを依頼されて、驚くべきことが起こったとのことです。
相手は地元の大手企業。
ある会合のときに名刺交換したのをきっかけに、毎月発行している
ニュースレターを送るようになり、その縁で見積の依頼がきました。
数社との相見積だったが、ありがたく思い早速見積を出すと、
「お宅に見積は他社より高い。価格を下げてもらわなければ発注できない。
何とかならないか」
社長はこんな申し出は初めだと驚きました。
そして、見積を再度出し直しました。
すると再び連絡があって、他社の見積額まで明かしてくれてこう言った。
「少しでいいからこの価格よりも安くして欲しい。そうしないと稟議が通らない」
三度、見積を提出して商談はまとまりました。
後に理由を聞くと、毎月もらうニュースレターを通じて、社長の人柄や
仕事に対する姿勢を知り、どうしても仕事を発注したかったとのことでした。
価格ばかりが決め手になるわけではありません。
自分を知ってもらうことにより、「あなたに頼みたい」と思って
もらえることも決め手になります。
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仕事の依頼をせがまれる看板屋
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