中古マンション市場が、急速に拡大しているようです。単に物件を右から
左に売り渡したり、クロスなどを張り替えて販売するのではなく、リノベーション
後に販売する「再生・販売」が好調なようです。
この事業へは、大手だけではなく中小やベンチャー企業も数多く進出しています。
なぜ、中古マンション市場が好調なのでしょうか。
アベノミクスや東京オリンピック誘致の成功で、職人が取られマンション事業の
職人の数が圧倒的に不足しています。そのため、職人の人件費が高騰し、
マンションデベロッパーは、予算が合わず新築マンションの販売に二の足を
踏んでいます。
売るものがなくなると、営業マンなど社員を遊ばせておくわけにもいきません。
そこで、目を付けたのが中古マンション市場です。
リノベーションは数年前にブームになりました。新築マンションの価格が高騰し
景気低迷で消費者も予算が合わず、売れ残り物件が多く排出されました。
ですから、中古でもない、新築でもないという位置づけのリノベーションした
中古物件が、消費者のニーズとマッチしたのです。その結果、リノベーションが
ブームになったのです。
リノベーションブームが去った理由
新築物件の高騰で、売れ残り物件が多く出ました。体この販売に対して売れたのは
5戸というのはざらにありました。「笛吹けど、踊らず」ではありませんが、チラシを
投下しても集客できず、経費ばかりが掛かり、とうとう販売している新築物件を
転売することになります。買取った企業は、半額以下で買取り新築マンションの
販売価格も売出し当初よりは、3割ほど安く販売した結果、あっという間に売り
切ったのです。
これを「マンション再生事業」と言っていましたが、買取さえできれば、100戸を
1ヶ月で完売というのも珍しくはありませんでした。
このように安い新築物件が出回るようになると、消費者はリノベーションされた
中古マンションには見向きもしなくなり、ブームは去って行ったのです。
リノベーションブームで大儲け
弊社にも、不動産関係のクライアントが数社あります。
リノベーションブームの時は、いち早く手掛けた企業が、先駆者として
利益を得ていました。中古マンションをリフォームするだけなら
相場価格でしか販売できませんが、3~400万円かけてリノベーションすれば
相場価格より5~600万円高く販売することができたからです。これに
仲介手数料の3%もいただくことができたので、1物件を売れば、
250~350万円の利益を得ることができたのです。
リノベーションブームはしばらく続く?
東京オリンピックの工事と東北復興が終わるまでは、職人の人件費は
下がらず、消費者が手の出せる価格にならないので、新築マンションの販売は
鈍化すると予想できます。
そうなると、リノベーションのブームは続くと考えられます。しかし、販売の
広告予算に多くの費用をかけることはできません。
そこでお勧めするのがニュースレターです。ニュースレターでお客さんとの
コミュニケーションが取れていれば、友人を紹介してくれる可能性も広がります。
また、リノベーション情報を発信していると、お客様自身がリフォームの
依頼をしてくるかもしれません。
ですから、OB客とのコミュニケーションは定期的に取っておいてください。