商売の基本は積み上げ算
月末が終わって、「今月も何とか利益が出た」と、ほっとするのも束の間。次の月の売上を作らなければいけないのですが、ゼロからのスタートです。毎月のはじめ、そんな恐怖と戦っている経営者はたくさんいます。
あなたはどうですか。
もし、そうならこの事態を解消したいと思っていますよね。それには、積み上げ式のビジネスモデルを作るしかないのです。
コピー機の販売、ホームページ制作、ソフトウェアー販売、不動産賃貸管理などは、管理費やカウント料、使用料といった形で毎月一定の売上を読むことができます。ゼロからのスタートではないわけです。
「内は、そんな商売じゃないのにどうしたらいいんだ?」という声が聞こえてきそうです。それでも、同じような積み上げ式はできるのです。獲得した新規客をリピート客に育てる、リピート客の来店頻度を上げるということをしていけば、確実に売上は増加していきます。
一つの例を上げましょう。
居酒屋を経営しているとして考えてください。
年間の売上が1億2千万円とすると、一月の売上は1千万円になります。客単価平均が2500円とすると、一月の来店数は延べ4000人です。内常連客が3割の1200人で2回の来店があるとすると2400人で600万円。常連ではないOB客が2割の来店で800人であれば200万円。2400人+800人=3200人で800万円。残りの800人(200万円)は新規客。
この800人の新規客の内、1割の80人を常連客に育てることができれば、月に2回の来店があるので、2500円×(80人×2回)=40万円。年間の新規客の1割は80人×12ヶ月=960人、月2回の来店があるので240万円×2回=480万円になります。
ここから読める売上は、常連客です。1200人が1年経てば960人増えて2160人、3年目は3120人…となり、売上は安定していきます。
これはあくまで理想論ですが、ニュースレターを長く続けていくと、常連客の数は着実に増えていきます。常連客が増えれば、毎月の最低売上を予測することができるので、ゼロから始めるという切羽詰った気持ちは軽くなります。
そして、足らない数字をどうして埋めるのかを考えればいいのです。
このことが解らずに、ニュースレターを出したのに「効果がない」と半年や1年の短期で止められる企業もおられます。
ニュースレターを導入している企業は、予測ですが全体の5%もいないと思います。しかし、いずれニュースレターを導入する企業も増えて来るでしょう。増えて来てから始めると勝負はついています。1つの家庭に3つも4つもニュースレターが来れば、最初から来ていつものを読むに決まっているからです。ですから始められるのなら、取り組んでいる企業が少ない今なのです。
せっかく、当サイトをお読みいただいたのですから、今日を境に「商売の原則」に取り組まれてはいかがでしょうか。