ニュースレターを石材店に提案するなら、石の種類、お墓のデザイン、刻む文字、お手入れの仕方、立地などについて説明するものにします。なぜならば、お墓は住宅と同じで一生に一度の買い物です。ですから知らないことが多いのです。。詳細を説明してあげるのが親切です。親切な企業にはユーザーも応援してくれます。
国産の石が風土に合うのかな?
石の種類
石にはいろんな種類があります。西日本で有名なのは、「大島石」「庵治石」「御影石」です。しかし、その中でもいろんな品質があります。墓石を選ぶ際の条件は、硬いことと水を吸いにくいこと、傷やムラがないことです。
硬い石
硬い石を選ぶ理由は、耐久性があることです。お墓は10年、20年もてばいいというものではありません。子々孫々、長い年月をかけて引き継がれていくものです。ですから、風雨に耐える硬度が必要になるのです。ただし、硬度が硬い石は加工がしにくくなるため、価格が高くなります。
余談ですが、最近は海外産の石も多くなりました。海外産が悪いという訳ではないのですが、気候風土が日本と違うため、海外では大丈夫な石でも、日本では長持ちしないという例も多くあります。
水を吸いにくい
石は水を吸うとサビが出てきます。墓石で黄色く変色している部分が、水を吸ったことによって出てくる鉱物のサビです。吸水率が低いと水を吸いにくくなります。
雪国ですと石が吸った水分が、石の中で氷るため石を割ることさえあります。
傷やムラがない
素人が見ても墓石の傷やムラは解りにくいものです。石には本来、キズが多く含まれています。山から石を切り出すので当然のことかもしれません。しかし、それでは墓石として売り物にはなりません。キズのない部分が墓石になり、それ以外は工業用として使われます。
しかし、加工の際に隠れていたキズが見つかることがあります。このようなキズが入った石を買ってしまうとそこから水を吸ったり、しているうちに風化していきます。
わずかなキズだからいいだろうということで販売している墓石店もあるそうなので、お店の姿勢を打ち出すことも大切です。
日本のお墓とは違いますね。
お墓のデザイン
一昔前は、お墓と言えば「和墓」と決まっていましたが最近では、「洋墓」や「デザイン墓」を多く見受けるようになってきました。
「和墓」は、上から竿石、上台石、中台石、下台石で構成されています。仏舎利塔や五輪塔を簡略化した形です。
「洋墓」は、横に長く高さは低いのは特徴です。自分の想いを表現したい方に人気があります。高さは低いため、視界が開けるため開放感があり、明るい雰囲気があります。最近では、「洋墓」しか、建立できない霊園も出始めています。
「デザイン墓」は、形式や固定概念にとらわれないお墓です。個人の想いや遺族の思いを形にすることができます。
お墓に刻む文字
お墓に刻む文字は様々です。題目を入れたり、思いを託した文字を入れたりします。
お題目
真言宗 南無大師遍照金剛
天台宗 南無阿弥陀仏
浄土宗 南無阿弥陀仏
浄土真宗 南無阿弥陀仏
日蓮宗 南無妙法蓮華経
禅宗 南無釈迦牟尼仏
家名
○○家之墓
○○家累代之墓
○○家
○○家先祖代々菩提
想い
夢 愛 心 和
夢想 一期一会 きぼう ありがとう
身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂(吉田松陰)
おもひおく 言の葉なくて つひにゆく みちはまよわじ なるにまかせて(黒田官兵衛)
露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢(豊臣秀吉)
お手入れの仕方
お墓もお手入れをしないと、劣化してしまいます。ですから、できるだけキズを付けないように洗ったり、くすみやカビを放置しないようにしましょう。
お手入れに欠かせないグッズがあります。歯ブラシ、スポンジ、雑巾です。
お墓参りの際の掃除の手順として
1.お墓の敷地内を掃除
お墓の敷地内を掃除します。枯葉や雑草、線香の燃えカスなどをきれいに除去します。
2.墓石を洗う
水をかけるのではなく、人の体を洗うようにスポンジに水を浸み込ませて洗います。文字名中の汚れは、歯ブラシを使って落とします。
3.タオルで拭き取る
きれいになったら、乾いたタオルで水を拭き取ります。
お参りのしやすい立地
お墓購入の際に考えておくのは立地です。山を切り開いて作られた霊園はたくさんあります。体が丈夫なうちは、お墓参りもできますが、年齢と共に坂道や階段がつらくなってくると、気になりながらもお墓にお参りすることができなくなってしまいます。
選ぶなら住まいの近くあるいは、平地に作られた霊園を選んだ方がよいといえます。
お客様の声
お墓を建立してもらってどうだったのか、後の管理体制は満足か、接客の時はどうだったかなど
お客様の声を掲載するとよいでしょう。生の声を載せることにより、お客様の信頼度は一挙に増すからです。
改竄は絶対にしてはいけません。そのような行為は、自然とお客様に伝わるからです。
まとめ
石材店のニュースレターには、掲載するべきことがたくさんあります。一生に一度の買い物ですから知らないことが多いからです。知らないことを放置しておくのではなく、こと細かな情報を提供し、お客様の信用を得ることが大切です。