地域情報が入っているニュースレターは、読者の役に立ちます。
一般情報ばかりだと「なるほど」「役に立つわ」という記事は作れるけれども、地域の情報があれば、普段の生活に直結したものになるので、お客様は、より喜んでくれます。
例えば、ご近所のお店の紹介があれば、いってみようと思ったりしますよね。
美容室○○を紹介します。
店舗は地域に根差したもの
店舗を構えているということは、地域に根差した店舗づくりが大切です。そのためには、お客様のために、何をすればいいのか、地域のために何をすればいいのかという視点が大切です。
お客様視点
客様視点とはどういうことでしょうか?
例えば、パン屋だとします。
価格だけ「150円」と書かれている場合と、「どんなパンなのか」や「どんなシーンで食べて欲しいのか」など書かれている場合との違いは何でしょうか?
「どんなパンなのか」や「どんなシーンで食べて欲しいのか」という情報も、店側からの発信とお客様側に立った発信とでは、内容が異なります。
店側からの情報発信ならば、「買ってもらうための情報」になります。お客様側からだと「お客様ならどんな情報が欲しいのか」になります。
地域のために
地域のことを考えると情報発信の内容はいろいろあります。
「祭りや紙芝居のように地域で行われる情報を発信する、近隣のお店の情報を発信する。」という内容です。
これらの情報を発信するとイベント主催者やお店だけでなく、お客様も喜んでくれます。
和太鼓があったんだ!
通常のニュースレターの内容
ニュースレターとは、お客様とコミュニケーションを取るためのツールです。そのためには、自己開示や商品の情報が欠かせないのですが、それを読んでもらうために雑学的要素が必要になります。
「健康の話」「お金の話」「家庭の医学」「マナーの話」「家事の技」「レシピ」などの雑学話題と社長やスタッフの自己開示、商品の豆知識、お客様紹介などで構成されています。
社内情報と雑学情報の割合は、4対6くらいが理想です。社内情報が多すぎると、次回からは読んでくれなくなります。あくまで、お客様のためになる情報が中心です。
健康の話ね!
地域情報を盛り込んだニュースレター
地域の情報を盛り込むといってもいろいろあります。
先に紹介したように、地域イベントを紹介するのもいいですし、近隣のお店を紹介するのもよいと思います。
近隣のお店を紹介する
地域イベントがある時は、それを紹介すればよいと思いますが、それ以外は、近隣のお店を紹介することをお勧めします。
なぜならば、お店を紹介することでコラボレーションできる可能性があるからです。
「毎月発行しているニュースレターに紹介したいのですが、掲載できる情報はありませんか?」と聞けば、「うちの店を紹介してくれるなら…」と比較的取材に応じてくれるものです。
その代わりとして「自社のパンフレットや割引チケットを置いていただけませんか?」とお願いすれば、おいてくれるかも確率も高くなります。もちろん協力してくれたお店のパンフレットなども、自店に置く旨を申し出てください。
では、近隣のお店の情報とはどのようなものでしょうか。
ご近所の美味しいランチの店、リーズナブルで家族だんらんが楽しめる店、店長一押しのパン屋さん、一人で行ってもすぐに仲間ができる居酒屋など、どんなお店でも発信する情報を持っています。
しかし、どんなお店でもよいというものではありません。
自社のターゲットとする客層とマッチするお店を紹介するようにしてください。
地域イベント情報
イベント情報も喜ばれます。
「〇月〇日は◇◇神社のお祭りです。子供神輿の担ぎ手を募集しています。縁日では、100店以上が軒を並べ美味しさてんこ盛り」とか、「〇月〇日は、□町の運動会です。他の自治会からの参加も大歓迎!みんなで運動会を楽しみましょう!!」というような案内があっても喜んでいただけるでしょう。
ターゲット層は同じね!
ニュースレターがきっかけとなって本格的コラボが始まるかも
ニュースレターの紹介だけで終わらせるのではなく、「紹介システム」を作るのも一つの方法です。
あなたがリフォーム店を経営しているとしたら、「紹介チケット」をつくって、ニュースレターで紹介したお店に置いていただくのはいかがでしょう。
単に置くだけではなく、設置してくれたお店からの紹介があれば、紹介料をお支払いするというシステムを構築すれば、協力店の募集をすることもできるようになります。
例えば、紹介してくれたら「〇〇円プレゼント」「売上の〇%をバック」など、お店への特典を用意すれば、協力してくれるところも出てきます。
コラボで集客!
コラボを実践している車買取店
こちらの車買取店では、ご近所の20数店と協力関係を築いています。
毎月発行するニュースレターには、協力店の割引チケットを同封してお客様の誘導に一役買っています。もちろん、お店側からの紹介も年に数件はあります。
協力店のすべてが掲載された割引チケットをニュースレターと同封して送っています。協力店もお客様も役に立つと喜んでくれています。
お店側のメリットとしては、集客だけではなく、1件のお客様を紹介すると2万円の紹介料を渡しています。
協力店側にすれば、お客様と話のついでで出てきた情報をバックするだけで2万円が入ってくるのですから、「いつも車を手放す客はいないか」とアンテナを立ててくれています。
仮に、20店の協力してくれる店が、年間3台を紹介してくれたとしても合計で60台あります。これだけでも1ヶ月分の売上に匹敵します。
つまり、一人の営業マンを雇う以上の効果があるかもしれません。
このように本格的に近隣とコラボできれば、今までになかった売上を作り出すことができるようになります。
車買取店の実例
協力店の探し方
では、協力店を探すにはどうすればよいでしょうか。
単に、チラシや割引チケットを置いてもらうだけでは、さほど効果はありません。店の人がお客様と世間話をするようなお店でないと情報は入ってきません。
ということは、店舗スタッフとお客様が世間話をする業種に的を絞って依頼に行くしかないのです。
喫茶店、すし屋、クリーニング店、リカーショップ、スナック、ショットバー、居酒屋などは、常連のお客様と話をします。
このようなお店であれば、紹介も増えることでしょう。
まとめ
近隣情報はお客様に喜んでいただけます。
ですから、一般的に役立つ情報を掲載する以上にニュースレターを楽しみにしてくれるようになります。
それだけではありません。
近隣他店を紹介することによってコラボレーションができるという可能性さえ広がるのです。
ぜひ、近隣情報をニュースレターに掲載してください。