積善の家には必ず余慶あり。積不善の家には必ず余殃あり・・・・・・・・・・・易経
易経には「積善の家には必ず余慶あり。積不善の家には必ず余殃あり」という教えがあります。善行を積み重ねた家にはその功徳により幸せが訪れ、不善を積み重ねた家にはその報いとして災難がもたらされることを説いています。
自分が不幸に見舞われたとき、これは運命だったと思う人がいます。本当に自分ではどうしようもないことだったのでしょうか。運命とは生まれたときから決まっているものなのでしょうか。
安岡正篤氏は「運命は決して固定したものではなく変えることができる」という教えがあります。この言葉は、私たちに大きな希望を与えてくれますが、ではどのようにすれば、自分の運命を変えることができるのでしょうか。
運命を良い方向に変えるためには、善因善果、悪因悪果を心に、日々自分を律していくことが重要です。つまり日々の生活の中で善を積み重ねていくこと、徳を高めていくことが大切なのです
善を積み重ねていくことの基本は、“仕事”です。“仕”も“事”も“つかえる”という意味をもち、働くことが、世のため人のため尽くすことであり、善を積むことになるのです。また、特別な仕事や活動をしなくても、目についたゴミをひとつ拾うことのような、そんな行いを天は見ています。正しい思うことをただひたすら実践すれば必ず運命が開けます。
自分が善をどう積み重ねたかは自分の人生だけでなく、自分の子や子孫を幸せにする近道でもあるのです。