この言葉は、唐の時代の李白の言葉で、「天は自分という人間をこの世にもたらした。天がもたらした自分には必ず何か役割や使命がある」という解釈ができます。
李白は、自分の使命に気づきそれを果たしてこそ生まれてきた意味があると、自分の覚醒をこの詩に表現したのかもしれません。
誰にでも必ず何らかの才能が与えられています。それが、皆から評価されて、たたえられるようなものとは限りません。ささやかな、もしかしたら、取るに足らないような才能かもしれません。でも、天が与えてくれた才能である限り、必ずその才能を生かした役割や仕事があるはずです。
まずは自分の才能が何なのかを見つけましょう。
どうすれば人は自分の才能を知ることができるのでしょうか。
人は、志や理想をもって初めて人になります。人から心や道理を除いてしまうと鳥や獣と何ら変わらないのです。だから、志・夢・理想を持つことこそが、天から与えられた才能を知るための前提なのです。そして、その道に進めば、必ず才能は大きく花開きます。どんな些細なことでもいいので、自分が熱中できることを見逃さないように、細心の注意を払い、全力で取り組みましょう。
心に夢や理想をもって、それを実現していく努力を、仕事として打ち込んでいく人に、天はその用を知らしめてくれるのだろうと思います。
李白