ニュースレターの起源について知っていますか。
一生懸命に調べたのですが、文献はありませんでした。ただ、一般的に言われて
いるのはアメリカでできたものであるということです。
果たしてそうでしょうか。
同じ時期に同じようなことを考えるのは人の常です。
日本人が考えたとしても何の不思議もありません。
そこで、ニュースレターの起源に関する自論を紹介します。
歴史を見ると日本にも手紙がありました。
主な役割は、自身の近況を知らせることや緊急の用件を知らせる
ことだったようです。
ここでは、自身の近況を知らせることにスポットを当てて
話を展開していきます。
歴史上の人物で、筆まめであったとされているのが、幕末の
英雄、坂本竜馬です。
日本中を駆け巡る多忙な日々を送りながらも、暇さえあれば、
家族や友人に長い手紙を送っていました。
現存する手紙を130通ほど残っているということは、その10倍は
書いていたのではないかと思われます。
竜馬の手紙は、長文と言われるだけあって、近況を語るにも細やかな
情景描写があり、あたかも読み手がその場所に行ったような
錯覚にさえ陥ることもあったほどです。
また、近況以外にも社会の情勢も細かく書かれています。
特に、姉の乙女に送った手紙には、細かい描写の近況や
社会の情勢と今後の動向が書かれていました。
しかし、竜馬の手紙のように、自分のことを知っている人
にしか手紙は出しません。
では、ニュースレターのように雑学記事が掲載されるように
なったのはどうしてでしょうか。
これは、商人が考え出したことではないかと思うのです。
その理由は、自分のファンを作ることが商売の原点である
ということが大切であることがわかっていたからです。
自分のことを信用してもらわなければ、商品は売れない。
商品を売るためには自分を知ってもらうことだと。
しかし、どのようにすれば自分のファンをつくることが
できるのか解らなかった。
店頭で、自分のことを書いたレターを配ってみたが、よく知っている
一部の人しか読んでくれていないような気がした。
余り知らないけれども、自分の顔を知っている人が読んでくれるには…。
そんなことを考え続けているときに、ふっと思いついたのではないでしょうか。
自分のことを読んでもらうには、他の面白い記事や役に立つ記事の
中に紛れ込ませればどうなるのか。
自分のことを知ってもらうために、自分を主役に置くのではなく、
雑学を主役に、自分のことを脇役にすればいいのではないか
という、逆転の発想です。
これで上手くいくかどうか、再び、店頭で配ってみたところ
レターに書かれていることに、反応しくれるお客さんが増えたことを
実感しました。
これなら、自分のこともわかってもらえると考え、定期的に
発行することにした。
読んでくれていることは、実感しているが、それに比例して商品が売れない。
なぜだろう?
考えたあげく、商品を知ってもらう努力を怠っているのではないかと
気付きました。
それからは、商品を知ってもらうコーナーも設けるようにしました。
その後、発行するにつれ、お客さんからの声のかかり方が、今までと明らかに
違ってきました。
自分の近況について、話しかけてくださるお客さんが増えました。
また、商品に対しての質問も増えてきました。
この現象により、商品は、自分のことを、解ってくれているお客さんが増えていることと
商品について知りたい人が増えてきたことを実感しました。
店頭で、「この商品は、お買い得ですよ」と、呼びかけてもなかなか
信用してもらえません。
しかし、友達から「あれ、よかったけれど使ってみたら」と言われれば
疑いもなく、買ってみる。
これは、友達を信用してくれているからだ。
この関係が、そろそろお客さんとできているはずだ。
ここらで、売りたい商品を勧めたら買ってくれるのではないだろうか。
そう思った商人は、お勧めの商品となぜ勧めるのかの理由を書いた
案内を作り、これを配布しました。
そうすると、どうでしょう。
今まで呼びかけても買ってくれなかった商品を、お客様がこぞって
買ってくれるではありませんか。
これが、ニュースレターの起源だと思います。
このようなことを、誰か一人が考えて広まったのではなく、同時多発的に
同じようなことを考えた人が、何人もいて広まっていった。
そして、どうすれば効果が出るようになるのかを研究していった結果、
現在のニュースレターの形になったのではないでしょうか。
もちろん、この考えは、私の空想です。
しかし、マーケティングン関する手法が、すべてアメリカから入ってきたと
言われるよりは、日本では、日本なりのマーケティング手法ができたと
考える方が夢があっていいですよね。
ニュースレターは日本で発祥した?
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