コンビニに珈琲自動販売機が設置してから、1年以上になる。セブンイレブンでは
累計販売数5億杯弱にもなる。
セブンイレブンだけではなく、コンビニ各社が珈琲自販機を導入している。
なぜ、コーヒーなのか。
コンビニが淹れたてコーヒーを導入するのは、今回が初めてではない。
何度か挑戦しているが、成功することができなかった。にもかかわらず、
何度も淹れたてコーヒーにチャレンジするのか。
その理由は、「利益率の高さ」。コンビニが扱う商品の原価率は70%、淹れたて
コーヒーは原価率が低く粗利率が高い。しかも、商社から豆を仕入れ、焙煎を
UCCやAGFなどの専門企業に委託しているので、手間もかからない。
狙いは、他にもある。女性客が40%と増えたことにより、さらに、女性客集客を
伸ばすことと、コーヒーとセットでデザートの同時購入など、客単価のアップを
図っている。
フロント商品は必要
会社の近くに、お茶屋さんがある。お茶の葉を売っているが、いつも
お客様は少ない。しかし、夏場はお客様が並んでいる。
この店では、夏場限定の抹茶アイスクリームが販売されている。さすがに
お茶屋さんがオリジナルのアイスだけあって美味しい。
このアイスクリームのお蔭で、夏場の売上は好調らしい。夏場のお茶と言えば
「麦茶」。価格も高くない。なのに売れる原因はなぜか。抹茶アイスを買いに来た
お客様に他のお茶を冷やして振る舞っているからだ。それも麦茶よりも美味しい。
一般的なイメージとしては、玉露など高級なお茶や緑茶などは熱い方が美味しい
というイメージがあるが、それを払拭するにはよい方法だ。
抹茶アイスというフロント商品で、お客様を集め、サンプルを試飲してもらって
本来売りたいお茶を売る。
コンビニコーヒーのようなフロント商品はないだろうか?
あなたの店には、フロント商品はないだろうか。クリーニング店ならYシャツ。
化粧品なら試供品。いずれも価格が安く試してみようというような商品です。
気を付けるべきは、フロント商品で集客した時にどうするのかを十分に考えて
置くことです。
先ほどのお茶屋さんのように試飲してもらって、その場で販売するのか、
使ってもらって効果を実感したころに、フォローとして案内を送るのか
など、設計図も用意しておく必要があります
フロント商品で集客する
フロント商品だけを販売していては売上も利益も上がりません。また、
価格や商品力に魅力がなくては集客することはできません。
フロント商品を何にするかは、社内スッタフ全員で話し合い決定することを
お勧めします。