ニュースレターは、お客様の信頼を得るためのツールです。そのための書き方があります。
書き方を無視すると、お客様からの反応が取れなくなってしまうので注意が必要です。
また、「何を書こうかな?」と考えるときがありますよね。こんな時に役に立つのが質問です。自分自身に質問を投げて解答を出す。そうすると意外と書くことが見えてくるから不思議です。
今回は、書き方(掲載すべきもの)と困ったときの質問について紹介します。
自分に質問を投げかける
ニュースレターの書き方
ニュースレターを作成するうえでルールがあります。
それは自社の情報4割、その他の役立つ情報6割です。
自社の4割の情報を読んでもらうために、他の6割の情報があると思ってください。全部が自社の情報だと面白みがなく読んでもらえないからです。
4割の情報は以下の通りです。
・自己開示
・商品の豆知識(お客様の教育)
・スタッフの紹介
・お客様の声
それぞれを説明していきます。
自己開示
自己開示とは、自分のことをわかってもらうための情報です。
学生時代、友達はどのようにしてできましたか?
自分のことを話すと相手も自分のことを話す。そして、お互いのことを少しずつ分かってきて理解ができるようになる。気が付けば「親友」と呼べる存在になっていた。
これと同じで、まずは自分のことを知ってもらうことが先決です。出身地、学歴、趣味、なぜ今の仕事をしているか、従業員に対する考え方、仕事に対する考え方、日常の家族との出来事、仕事以外に失敗談などをニュースレターに掲載していくとお客様が、あなたに関心を示してくれるようになります。
そして、あなたのことを身近な存在に感じるようになります。こうなると、お客様は、あなたの仕事の関係で気になることができると、相談してくれるようになります。
商品の豆知識(お客様の教育)
商品の知識は、その業界の人であれば当たり前のことでも、一般の人には当たり前ではありません。むしろ、知らないといった方が正しいのです。
ですから、あなたはお客様に少しずつ仕事のことについて教えていく必要があります。知識が付いてくると、お客様自身で調べるようになります。だから、あなたが言っていることをより理解できるようになり、仕事の出来に満足することができるようになります。
ある住宅会社でこんなことがありました。
初めて完成現場見学会に来られたお客様がいました。話を聞いていると「今は、家のことについて知りたい時で、3~5年後に家うぃお立てたい」ということでした。
このお客様にも毎月、ニュースレターを送っていました。もちろん、家についての知識を深めてもらうように家づくりについての情報を入れていました。
すると、このお客様から連絡が来て「家を建てたい」とのことでした。連絡がきたのは、初めて来られてから2年後のことでした。
理由を聞くと「知識が増えるたびに、家のことが気になって、いろいろと雑誌なんかを見てると、欲しい気持ちが湧いてきて、早く建てることにした」ということでした。
このことからもわかるように、商品の知識を提供し、お客様を教育するのがいかに大切なことをわかっていただけるかと思います。
スタッフの紹介
スタッフの声も自己開示と同様です。出身地、趣味、お客様と向き合う姿勢、仕事に対する考え方、映画や読書の感想、日常の出来事などを開示していくことで、お客様はスタッフを身近な存在として認識してくれるようになります。
お客様との距離を縮めるには欠かせない項目です。
お客様の声
ニュースレターで、あなたの会社の商品を買ってくれたお客様を紹介することはいろんなメリットがあります。
・お客様があなたの会社を信頼している
・あなたに代わって、商品の良さを伝えてくれる
・あなたの会社の従業員をほめてくれる
・見込み客の決断を促す材料になる
お客様を紹介するときは、実名と顔写真(あなたや従業員が一緒に写っているもの)を掲載すると信ぴょう性はより深まります。
お客様があなたの会社を信頼している
お客様は、あなたの会社を信用していなくて不満を持っていれば、ニュースレターの掲載をOKしてくれることはありません。そんなことは、読んでいる読者が一番わかっていることです。
あなたに代わって、商品の良さを伝えてくれる
あなたが、自社の商品の良さを力説するよりも、お客様から「あの会社の商品いいわよ」の一言の方が、見込み客を説得する効果があります。
あなたの会社の従業員をほめてくれる
お客様が、あなたの会社の従業員のことをほめてくれれば嬉しいでしょう。見込み客にすれば、お客様が従業員をほめるのを聞くほど、信頼に勝るものはありません。「この会社に頼めば大丈夫」と、思っていただけます。
見込み客の決断を促す材料になる
お客様が、会社のことをよく言ってくれる、商品の良さを伝えてくれる、従業員をほめてくれる、
紹介した友達が満足してくれたなど、様々なお客様の声を掲載することで、見込み客の決断を促す材料になります。
ぜひ、意識的にいろんなお客様の声を掲載してください。
ルールを守らないとね。
書くことに悩んだ時の効果的な質問
特に自己開示で何を書こうかと悩むときがあります。
そんな時は、自身に質問をしてみてください。
大きな質問から小さな質問へ
1ヶ月を振り返って、何をしていたかを思い出してみましょう。
カレンダーを見ながら「4週間前の日曜日は何をしていたか。」「どこに居たのか」という大きな質問から、おおよその行動を導きだすことができれば、次は小さな質問です。「誰と過ごしていたか」「どんなことをしたのか」「それは楽しいことだったのか」という具合です。
このように質問に答えていくと、自然と自分が行っていたことを文章にすることができます。
質問すると脳が活性化する
思い出そうとしてもなかなか思い出すことができない。そんな経験は誰もがしていますよね。
そんなときには、自身に質問をするとよいのです。質問を受け取ると脳は、自発的に考え出します。
「先週の日曜日何をしていたか」と問いかければ、そのことを考え始め少しずつ解答を出してきます。出てきた解答に対してさらに質問をします。釣りに行っていたとすると「何時から釣り始めたか」「何が釣れたか」「何匹釣れたか」「釣ったあとどうしたか」というように質問を続けていくと気がつけば、その時のことをリアルに思い出すことができるのです。
質問をせずに考え続けていると答えを導き出せずに、長時間考え込むことになってしまいます。
困った時の質問に対して
「ニュースレターに何を書けばいいですか」。ニュースレターを始めらたばかりの人からよく受ける質問です。
こんな時は必ず、質問を投げ返します。「何で今の会社を経営しているのですか」「お客様のことをどう思っていますか」「販売している商品はどのように役に立っていますか」「趣味は何ですか」「家族は何人ですか」「子供さんは何をされていますか」などなどいろんな質問をします。
その中から面白そうな回答に対して、小さな質問をいくつも投げていきます。そうすると、「そうか、このことを書けばいいんだ」と気付いてくれます。だいたいやり取りしている時間は20~30分程度です。
弊社では、このようなサポートもしています。ニュースレターを導入してからは、いろんな相談を随時受け付けていますので、安心して取り組むことができます。
詳細は「ニュースレターのサポートとはどのようなものか?」に書いています。
まとめ
ニュースレターには書き方(掲載する必要のあること)があります。これを知らずにニュースレターを発行していても、お客様の反響は取れません。
ここで紹介したように、自分事4割、雑学6割のルールを守って作成するようにしてください。
また、自己開示を書くときに、「困ったな」という時に便利なことは、自分自身に質問をするということです。これは、ニュースレターに限らず、仕事で悩んだ時も同じです。不思議なもので質問を投げかけると脳は、その解を探すために自然と働き始めます。