ニュースレターをFAXで送り企業様もおられます。弊社にも、ニュースレターをFAXで送って来られる企業様がたまにおられます。
BtoBですから、FAXで送られてきても違和感はありませんが、BtoCならば何かと問題があるような気がします。
また、紙面のサイズは決められていますので、情報量は非常に少なく、本来の目的であるお客様との信頼関係をつくることはできません。
FAXでもいいか!
FAXの役割
FAXの役割は何だと思いますか?
口答では伝えにくい情報を、紙面に落とすことにより解りやすく情報伝達するための通信手段として開発されたのがFAXです。
その使い方は様々ですが、納品先の連絡や受発注の連絡に便利です。また、電話が通じない時の通信手段としても使われます。
元の原稿と送った原稿が残るので、言った言わないということもなくなります。
しかし、現在では、この役割はメールにとって代わられました。
仕事でもFAXよりもメールを使う頻度が圧倒的に増えたのは言うまでもありません。
メールの方が便利ね!
FAXDMとは
DMの代わりに現れたのがFAXDMです。
最近では、FAXが来たと思ったらFAXDMばかりです。仕事の要件はメールのみといっても過言ではありません。
FAXDMの利点は送料がDMに比べて格段に低いことです。50g以内の郵送物だと一通84円で送れます。しかし、FAXDMだと10円以内です。その差は74円。しかも封筒も不要です。
費用を考えるとDMの8倍の数量を送ることができます。
しかし、FAXの場合は、用紙は相手負担になってしまいます。たかが紙1枚されど紙1枚です。
「送ってくるな」という苦情の電話もかなり入ってきます。
このようにFAXも使い方が変わってきました。
DMよりはるかに安い!
FAXDMの利点
送料が格段に安いことは、先に触れました。
もう一つのFAXの利点は、開封をしなくてもよいことです。
DMの場合の最難関は、開封率を上げることです。FAXDMはこれがないのです。送られてきたものは、すぐに目を通すことができることです。
その代わり、要るのか、不要なのかもすぐに見分けられるので、ゴミ箱に直行というケースも多々あります。
FAXのニュースレターは情報量が少ない
FAXでニュースレターを送る企業も少なからずあります。
しかし、ニュースレターは基本的にはお客様に送るものです。FAXの場合は、用紙についてはお客様の負担になりますので、あまりお勧めはできません。
また、紙面の大きさも限られていますので多くの情報を掲載することはできません。送信時に文字も多少つぶれてしまいますので、文字の大きさもそれなりの大きさがないと読むことができませんので、増々、情報量が少なくなります。
ニュースレターの目的は、お客様と親しくなって信頼関係を築き、勧める商品やサービスを買ってもらうことです。
そのためには、自己開示が必要です。自分がどんな考え方を持っているのか、人にはどのように接しているのか、どんな考えで仕事に取り組んでいるのかなどをお客様に知ってもらうことで、信頼してくれるようになります。
ところが、FAXだと紙面が小さく、自己開示まで入れることはできません。その結果、仕事の情報だけを送ることになり、信頼関係を築くことはできません。
自分らしさ、伝わるかな!
FAXのニュースレターは写真が見にくい
ニュースレターで送る場合は、解像度が落ちることです。
小さな文字もつぶれて読めなくなるだけでなく、写真で伝えたい場合は写真が見えにくくなり意味をなさなくなります。
カラーで受け取るFAXもありますが、それはごく一部で、ほとんどはモノクロで受け取るようになっています。
FAXでニュースレターを送れるケース
ニュースレターをFAXで送ることができるのは、BtoBの場合に限ります。法人対法人ですからFAXは常に受取体制にあります。
ですから、FAXが届けば誰かが気づきます。〇〇様宛と書かれていれば、その人に届けてくれるでしょう。
これが、BtoCで対個人になるとFAXはクレームになってしまいます。くれぐれもBtoCでのFAX使用は避けるようにしましょう。
相手は法人だから大丈夫!
BtoC なのにFAXで送られてきたことがある
以前に、一度言ったイタリア料理店からFAXでニュースレターが送られてきたことがあります。
そこには、料理についての話しか書かれていませんでした。しかも、どんな料理かわかるような写真もありませんでした。最初の一回目は読んだのですが、その後送られてきたものは読みませんでした。
なぜなら、面白くなかったからです。A4 1枚で面白いニュースレターを作るには、紙面の関係上難しいものがあります。
それならいっそのこと、中途半端な情報ではなく、完全な売り込みDMの方がよいかもしれません。
一般家庭なんだけど…
上得意様には郵送で
読んで面白くなければ、誰も継続して読んではくれません。まして「楽しみにしているから」なんて声はかかりません。
ですから、上位3割の上得意様にはニュースレターを郵送で送ってください。
信頼関係を構築するための自己開示、商品の豆知識、読んで面白い雑学、場合によっては相互通行のためのクイズを掲載して、面白い読み物に仕上げたものを送るようにしましょう。
自社で制作するのが難しい場合は、テンプレートを利用して作成するいいでしょう。もともと読んで面白いものになっているので、「どうしようかな?」と内容を考える余分な労力は必要なくなります。
また、郵送する時は、封筒に「上得意様へ」と一言と添えるだけで、お客様は「特別扱いされているんだ」という良い感情を持っていただけます。良い感情を持っていただけると、次回の来店にもつながったり、商品の購入につながる確率が高くなるので、封筒に少しの手間をかけるようにしてください。
いつもありがとうございます。
郵送するから売り込める
ニュースレターを郵送するのは、掲載する情報量の多さだけではありません。
何よりも売り込みのレターやチラシを同封できることです。信頼関係のできているお客様ですから、あなたが「買ってください。お勧め商品なんです。決して損はさせません。」と購入のお願いをすれば、かなりの確率で買ってくれるお客様がいるはずです。
FAXでは、売込みができませんので、送るだけで数字を上げることが難しくなります。
まとめ
FAXを使ってお客様にニュースレターを送れるのは、原則としてBtoB(法人対法人)です。
しかし、紙面が小さいうえに、お客様に届いたときには、文字がつぶれていたり、写真がある場合は、見えなくなってしまったりということがあります。
ですから、読めるようにするために文字を大きくしなければならず、情報量はより少なくなります。
そうなると、自己開示のためのスペースを割くことが出来ず、商品やサービスの情報だけになってしまいます。
こうなると、人間関係を築くことは難しくなるので、ニュースレターを発行している意味がなくなってしまいます。
やはり、ニュースレターはそれなりの紙面で作成して郵送で送る方が効果的といえます。