ニュースレターがテンプレートであることがわかれば、お客様はよい気はしません。ニュースレターの内容もさることながら、「一生懸命に作っているな」という努力の部分が見えるからこそ、お客様は支持してくれます。それが、テンプレートだったとなると…。
ニュースレターを出す目的は?
良く考えてください。ニュースレターを出す目的は何でしょうか?
目的は2つあります。
お客様との関係性を育むため
お客様に忘れられないため
お客様との関係性を育むため
自分のことやスタッフのことを知ってもらって、親しみを持ってもらうことです。誰でもそうですが、知っている店や会社であれば安心します。だからこそ、親しみを持ってもらうことが大切なのです。そうすれば、再注文や再来店してくれるようになります。
お客様に忘れられないため
人の記憶力はたかが知れています。3日前の夕食のメニューを覚えていますか?
同じように、あなたの店にいつ来たかなんて覚えているはずもなく、下手をすれば、あなたのお店の存在そのものを忘れている可能性もあるのです。
だから、ニュースレターを出して「店はありますよ。また、来てくださいね。」というメッセージを送り続けなければいけないのです。
忘れないでね!
テンプレートって?
テンプレートとは、ニュースレターを簡単に発行するためのもので、空白部分を埋めさえすれば、自社のニュースレターができあがります。
オリジナルとの違い
オリジナルのニュースレターとは、すべてを自社で構築するものです。社長コメント・スタッフコメント・自社の製品やサービスの豆知識、お客様の声、読んで面白い雑学、クイズ、料理レシピなど、掲載する内容全ての記事を作成し、デザインするのがオリジナルです。
一方、テンプレートは、社長コメント・スタッフコメント・自社の製品やサービスの豆知識だけを作成すれば出来上がります。
双方を比較した場合
表からも解るように、テンプレートは、独自性についてはオリジナルには勝てないものの、読み応えや顧客指示については同じです。
むしろ、作る時間が短くて済むことが大きなメリットといえます。なぜなら、ニュースレターを発行することが目的ではなく、ニュースレターを使って売上を上げることが目的だからです。
どんな業種でも使えるのか?
ニュースレターテンプレートはどんな業種にも使えるわけではありません。
テンプレートは基本的にBtoC(ビジネスTOカスタマー)用に作られています。BtoCであれば、どんな業種でも対応可能ですが、BtoB(ビジネスTOビジネス)の場合は、対応していない場合がほとんどです。
違いってなさそう!
ニュースレターを出す相手は?
ニュースレターは誰に出しますか?
パレートの法則(20対80の法則)にもあるように、上位2割のお客様が、売上の8割を占めています。なので、売上上位20%のお客様に出すのがよいのです。
お客様の立場からすれば、「贔屓にしている店」ともいえます。
そんなお客様ですからニュースレターに手抜きがあってはいけません。かといって、オリジナルを作るとなると本業に差し支える可能性もあります。
ですから、テンプレートを使って時間を簡略化するのが効率的です。しかし、テンプレートであることがお客様に解ってしまえば大変なことになります。
そこで、以下のことを注意していただければと思います。
テンプレートだと解ってしまえば
テンプレートだと解った時のお客様のショックと怒りはいかがなものでしょうか?
贔屓にして信頼している店から裏切られてしまったら、「二度と行かない」となっても不思議はありません。
そうなってしまっては、取り返しがつきません。
では、テンプレートだと解るのはどのような場合でしょうか?
普通は、解らないのですが、わかるとしたら、一人のお客様に2社から同じ内容のニュースレターが届いた場合です。1通はリフォーム会社から、もう一通は美容室からという風に2通同じものが届けばばれてしまいます。このことが解ってしまうと興ざめすることはまちがいないでしょう。
パレートの法則(20:80の法則)
テンプレートメールで同じことがありました。
以前に、保険会社代理店が共有して使えるメールマガジンを発行している会社がありました。
ところが、保険の加入者にテンプレートメールであることがすぐに解り、苦情が殺到したことがありました。
なぜなら、家族が加入している保険会社は1社とは限らないからです。夫婦でかけている会社が異なる場合もありますし、生命保険と損害保険では加入する会社が異なります。
このような状態でありながら、テンプレートメールマガジンを発行したのですから、すぐにお客様にテンプレートであることが解ってしまいました。
その結果、保険代理店にはクレームの電話は入って来るし、中には信用を失墜して解約された代理店までありました。
ですから、テンプレートを使う場合は、バッティングする可能性があるかないかを慎重に調べなくてはいけません。
ダメダメ!
テンプレートだと解らないようにするには
テンプレートだということがお客様に解らないようにするための防御策としては、最初にテンプレート会社を選ぶときに慎重になることです。
テンプレート販売会社は、いくつものテンプレートをつくると手間が増えます。一つのテンプレートをたくさんの会社が使ってくれるのが理想です。
しかし、1種類だと利用するお客様が他社に行ってしまうので、数種類用意しています。
ところが、どこでどのように使われているのかまでは解りません。なぜなら、テンプレート利用者に使い方を任せているからです。
このようなテンプレート販売会社のモノを利用すれば、先ほどの例のように、違う2社から同じ内容のニュースレターが届くことになります。
では、どのような規定を設けていればいいのでしょうか?
2つの規定を設けていれば大丈夫です。
配布先のエリアを指定している
ネット掲載不可
配布先エリアの指定
予め、配布エリアが指定制になっていると同じテンプレートが流通することはありません。
例えば、兵庫県の尼崎市、伊丹市、西宮市で使用されているニュースレター(A)があった場合、後からの申込み会社が芦屋市、伊丹市、神戸市で(A)を使用したいとの申し出があった場合、伊丹市で既に使われていますので、伊丹市で使用することはできません。
このように、使用地域が一つでも重複する場合に使用許可を出さないとされている場合は、先ほど話したように重複してお客様に内届くことはありません。
つまり、ニュースレターテンプレートとはいえ、使用地域ではオリジナルと同じということになります。
ネット掲載不可
発行したニュースレターは、いろんな人に見てもらいたいと思うのが一般的です。そこで考えるのは、ネットに掲載することです。
ネットに掲載すれば、エリアは世界中になります。誰が見てもおかしくありませんので、テンプレートだと気づかれるのも時間の問題です。
ニュースレターテンプレート販売会社を選ぶ場合は、ネット掲載が不可になっているか、配布先エリアの指定があるかどうかを見極めておく必要があります。
まとめ
お客様にニュースレターがテンプレートだと解ってしまうと、信用は失墜してしまいます。それどころか、二度と来てくれなくなる可能性もあります。そうならないためには、配布先エリアの規定があるテンプレート販売会社を選ぶようにしましょう。
ニュースレターテンプレートの選択基準は、内容が一番、その次は、配布先エリアの指があるかどうかです。内容が気に入っても、お客様にテンプレートであることがばれてしまっては、本末転倒です。