ニュースレターの効果
しかし、ニュースレターを出しているだけでは、正直、ほとんど効果はありません。
ニュースレターを出していて実感を得られないお店や企業もたくさんあります。
その原因は、ニュースレターだけを出しているからです。売り込み案内を同時に出していないから実感できないのです。
- ❶ お客様の記憶に残るようにすること。
- ❷ お客様との距離を縮めること。
- ❸ 顧客流出を防ぐこと。
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こんな経験ありませんか?
家族で夕食を食べに行く時に、いくつかの候補の中からお店を選んで食事に行く。
食事の席で「そういえば、〇〇に行ってもよかったね。今度行こうか?」という話になりました。候補の中に上がっていなかったお店のことを、食事の席で思い出すということは、普段は記憶にないということです。選んでもらえる土壌にさえなかったということです。
もし、定期的にニュースレターを出してさえいれば、この家族に食事のお店に選ばれていたかもしれません。
ニュースレターを出すだけで、お客様の記憶に残ることになるのです。
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お客様との距離を縮めるために必要なことは「自己開示」です。
自分のことを知ってもらうことでお客様は、あなたに親近感を覚えるようになります。学生のころを振り返ってみてください。
友達になるためにどのようなことをしましたか?
お互いが自己紹介をし、自分のことを解ってもらうために一生懸命に話したのではないでしょうか?
そうすると、相手も自分のことを話だし、相手を理解することができて、お互いのことを知るようになって、だんだんと仲が良くなって「親友」と呼べる仲に発展していったと思います。お客様に対してもこれと同じです。
自己開示をすることで、興味を持ってもらう。
これを続けていると、やがてお客様も自分のことを語り出す。
そうして、お互いの距離が近くなり、やがては常連客になっていくのです。
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新規客を集めるばかりが集客ではありません。
既存客の流出を防ぐことが大切です。穴の空いたバケツにいくら水を注いでも水は満タンにはなりません。
顧客の流出を止めないで新規客を追いかけると費用ばかりが掛かることになります。顧客流出を防ぐには、お客様との距離を縮め、記憶に残るようにすることができる
ニュースレターが欠かせないのです。
ニュースレターを発行していても、
意外にしていないのが売り込みの案内を同封していないことです。
この買取センターでは、買取った車を整備してオークションに出品することから、車の整備や車検、板金塗装など
車のことは何でもしている会社です。
この会社ではじめてニュースレターを発行したときのことです。初めて出したにもかかわらず、買取の紹介客が今までの3倍になり、その後も定期的にニュースレターを発行していました。
この地域では、冬に雪が降るため、夏用と冬用のタイヤを履き替えなければいけません。
「履き替えたタイヤを預かってあげれば、お客様は喜ぶだろうな」と考えた店主は、空き地にタイヤハウスを建てる事にしました。預かれる数を100セットとした場合の建築費は130万円。
せめて2年で建築費を回収したいと考えた結果、預かり料を1シーズン3,000円。
タイヤ交換費を1輪平均2,000円とすることにしました。
お客様から1年間にいただける金額は、預かり料の6,000円とタイヤ交換費の16,000円の計22,000円です。
30件あれば、目論見どおり2年で建築費を回収できます。告知方法は、ニュースレターのみです。
ニュースレターの発行数は1,600件です。送った時期は、お客様が冬用タイヤに履き替えを考える時期の12月はじめでした。
たった1回の告知だけでしたが、なんと、100セット全てが埋まってしまい、いきなり建築費を回収することができました。
タイヤハウスは、今でも「金の成る木」として活躍しています。
このニュースレターの売り込み案内が成功したのには、しっかりとした理由があります。
その理由は、ニュースレターの冒頭の店主の挨拶で、自分がタイヤ交換のときに困ったことをしっかりと話して、
お客様の心を掴んだことです。
そのときの挨拶文です。
お客様の心を掴んだ後に、別紙に案内があることをお知らせしています。
別紙(チラシ)には、タイヤ預かりの料金と、タイヤの交換費用のことが書かれています。
タイヤ交換については、タイヤの大きさにより費用が異なることを詳しくかかれていますので、
お客様はいくらかかるのかを瞬時に計算することができます。
しかし、チラシを入れるだけでは、ココまでの注文を頂くことはできませんでした。
みそは、予約申込用紙を入れたことです。タイヤ交換の時間は1台当たり30分程度かかります。
2台の待ち時間があれば、1時間以上待つことになってしまいます。これを防ぐための予約申込です。
きめ細かな配慮があってこその100セット受注なのです。
ところが、ニュースレターを発行している会社の多くは、ここまで細かくお客様のことを考えていません。
ここを考えなければ、ニュースレターで売上を上げることはできないのです。
この会社様は、ニュースレター発行時には必ず、相談の電話をくださいます。
- 専門家と相談するからこそ、いろんな切口や伝え方が見えてくるので
売り込み案内を考える際には相談することが肝要です。